
リレーブログ【第1144号】
投票率の低さが際立った統一地方選挙前半戦
【2015年 4月16日(木)】
12日に投開票された統一地方選前半戦の10道県知事選と41道府県議選の平均投票率はいずれも5割を切り、過去最低を更新してしまいました。
知事選で与野党相乗りが相次ぎ盛り上がりを欠いた他、地方議会そのものへの関心の低さも影響したと思われます。
10道県知事選の平均投票率は47.14%で、過去最低だった平成15年の52.63%を下回り、統一地方選の知事選平均で初めて50%を割り込みました。
41道府県議選の平均投票率も過去最低だった前回11年の48.15%を下回り、政令市長・市議選も札幌を除いて軒並み低迷。有権者の関心が高まらず、与野党の掲げたアベノミクスや地方創生、原発再稼働、安全保障政策などの争点もあまり浸透しませんでした。
知事選では現職が全員当選となり、道府県議選でも自民党が堅調に勝利をおさめ喜ばしい結果に終わりましたが、全選挙区の約3割で無投票になるなど空洞化が際立ち、選挙の形骸化も顕著になってしまいました。
このような中、各地では投票を呼び掛けるキャンペーンを実施しています。例えば秩父市の商店街連合の取り組みでは、「投票済証明書」を投票後にもらいその証明書を持参すればお買い物の割引が得られる、と言うキャンペーンをしているそうです。しかし、こうした取り組みは根本的な解決策にはなりません。
何はともわれ、有権者に与えられた貴重な大切な一票ですし、参政権は国民の三大権利のひとつです。
4年前に行われた前回の足立区区長・区議選では、平均投票率が47.33%でしたが、今回はこの数字を上回れるよう棄権はしないように宜しくお願いいたします。
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