
リレーブログ【第814号】
いま、求められる言葉《欠け落ちたままの視点》
【2011年10月11日(火)】
実りの秋。多くの農産物が旬を迎えるこの季節になっても、風評被害が止むことはない。
消費者が被災地の農産物を買い控える傾向は未だ強いようだ。
ここで政治が伝えるべき事は、それが「いかに安全か」を説くデータや理論だけでは明らかに不足している。
その上で、市民はどうすれば「安心できるか」、という視点が求められているはずだ。
必要なのは、正当性を押し通す事ではなく、自分の置かれた状況と求められている事柄を正確に把握し、応える事ではないか。
小沢氏が、自らの尋問を民主主義の瓦解の現れと表現した事も同じであると言えよう。
ここには、他ならぬ市民により構成された検察審査会が判断を下した、という視点が欠けている。
自分の主張と、人々の願いを取り違えてはならない。
『最も破滅的な誤謬は、政治と道徳を切り離すことである』“シェリー”
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